お知らせ
雇用調整助成金支給 調査結果
関係者各位
この度は、福島労働局の報道に関しまして、皆様に多大なるご心配とご迷惑をおかけしておりますこと、深くお詫び申し上げます。
報道内容に、事実と異なる点や誤解を招く表現がございましたため、改めて厳正な社内調査を実施いたしました。その結果に基づき、雇用調整助成金の支給状況について、以下のとおりご報告させていただきます。
雇用調整助成金とは
雇用調整助成金とは、景気変動や災害などにより事業活動の縮小を余儀なくされた事業主が、従業員の雇用維持を図るために実施する休業、教育訓練、または出向に要した費用の一部を助成する制度です。
1. 調査の背景
当社は、雇用調整助成金の申請において、申請時に提出した支給金額と実際の支給金額に不一致が生じている事例が複数件、社内調査で確認されました。以下に、その詳細を記します。
2. 調査結果
• 総申請件数:291件
• 総支給額:59,968,000円
① 申請時の支給金額より実際の支給金額が少ない件数:29件
未払金総額:2,058,127円
主な原因:控除額の認識不足、休日出勤・深夜手当の計算ミス、休業手当に関する認識不足など。これらの原因に対し、労働局への確認を怠り、適切な申請・修正を行えなかったことによるものです。
未払い分の給与につきましては、対象となる従業員の方に対し、全額お支払いさせていただきます。
内訳:控除額の認識不足(5件)手当の計算ミス(16件)休業手当の漏れ(8件)
※ 手当の計算ミス、休業手当の漏れに関しては、支払い対象となるものです。
② 申請時の支給金額より実際の支給金額が多い件数:174件
労働局からは、申請金額と実際の支給金額が異なる場合、金額の大小にかかわらず不適合となる旨の指摘を受けております。
③ 申請時の支給金額と実際の支給金額が同額の件数:88件
申請内容と実際の支給金額が一致しており、適切な申請が行われております。
全体
上記の結果、全体の69.7%(203件/291件)において、申請内容と実際の支給金額に不一致がございました。このため、雇用調整助成金について不正受給との認定を受けました。金額の差異の大小にかかわらず、1円でも差異があった申請は全て対象となった結果でございます。
3. 当社の見解
今回の雇用調整助成金の申請において、誤りがあったことは事実であり、深く反省しております。しかしながら、当社としましては、不正な意図を持って助成金を不正に取得しようとした事実は一切なく、受給した雇用調整助成金は、本来の目的である従業員の雇用維持のために全額使用しており、不正な流用は一切ございません。この点につきましては、福島労働局にもご理解いただいております。
その結果、今回の件は、悪質な不正行為とは判断されず、刑事告発・事件には至っておりません。
当社には、コロナ禍において、従業員に対して給与を1円でも多く支払いたいという強い思いがありました。そのため、申請時の支給金額より実際の支給金額が多い件数が上回ってしまった次第でございます。
4. 今後の対応
- 未払い分の給与については、対象となる従業員の方へ全額お支払いいたします。
- 福島労働局との協議の上、不正受給と認定された助成金については、全額返還に向けた計画を策定し、速やかに返還手続きを進めてまいります。
- 今後は、社労士等の専門家とも連携し、ダブルチェック体制を構築いたします。二度とこのような事態を引き起こすことのないよう、社内における管理体制を徹底的に見直し、再発防止に努めてまいります。
5. 最後に
この度は、皆様にご心配とご迷惑をおかけしましたことを重ねてお詫び申し上げます。今後は、より一層の信頼回復に努めてまいりますので、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
敬具
ユニックスエンジニアリング株式会社
代表取締役 小林 紘生
総務部長 佐藤 尚